無題

2005年7月22日
キミの
幸せと

私が考える
キミの
幸せは

違うかもしれない

それでも私は
私の考える
キミの幸せを

キミに
送りたい

そう思う

それは

キミにとって
苦痛以外の
何者でもないかも
しれない

私は
ダメな奴

今も
昔も
鍵のかかった入り口の
扉を
先に壊したのは
私のほうで

キミは
その奥にある
ドアを
壊そうとした

それだけ

でもその扉は
木でできたように見える
鉄の扉

表面に傷が付いただけ

その傷を見て
キミは不機嫌な顔をした
素直になって
良い事など
無いと
思っていた

でも

素直に
有難うと
言える
間柄も

悪くない
きっと
キミは
飼いならされた
犬のように
尻尾を振って

駆け寄るのでしょう

どちらかというと
キミは


なのだけれど
私と
キミとを
繋ぐ物は

奇妙な連帯感

それ以上でも
それ以下でもない
キミも
私も

何かを忘れていて
何かを覚えている

忘れていた物は
今の自分達には
あまりにも
非日常で

対岸の火事
此方から見れば

彼方から見れば
此方が燃えている

いつ何時
何が起こるかは
誰も
解りません
キミの
発したその
言葉が

空白の時間を
軽々と
超えてしまう

あぁ
駄目だと
思った瞬間
目的は

其れで

目標は

此処

そして私は
使い捨て
男だからと
キミがそう言うなら

私は
女だからと

そう答えれば良いのか

キミはずるい
寂しいから
孤独を感じるのか

孤独だからこそ
寂しくなるのか

寂しくなる
必要など
無いはずなのに

表向きの
自分を演じて
演じて
演じきる事を
良しとしていた

内側の私は

寂しくて

その隙間に
色々な者で
蓋をして

どれも
はめ絵のひと欠けのよう

合わない

合わない欠片で
必死に
隙間を塞ぎ

そして
隙間は
大きな穴へと

きっと
キミも
同じ様なことを
感じていたのだろう

受け入れて
くれるからこそ
その先を
受け止めてもらえない
もどかしさ

頭では
解っていても
胸が痛い

キミは
最後の
ひと欠片を

見つけ
られましたか?

キミが染まっていくのを
嬉しく思う

私の表側
雑踏の中
行きかう人を
目で追っても

きっとキミを

見つけられない

車の音
街の雑音
通行人の話し声
その中からなら

見つけられる

キミの声は
素敵です
酔った
キミが
語り始めた

甘美な
過去

あまりにも
切なく

あまりにも
淡々と

続いていた

日常の中の
非日常

無理やりに
記憶の海に

沈めた思いが

鮮やかに
浮かび上がり

欲望の
底に
沈みたくなる
のは



そして
また
壊れていく
夢の中で
出逢う

キミには
私の
姿が

見えない
見ていない

其れを望んでいた
筈で

あったのに

目の当たりに
するには
まだ

辛すぎる

お元気ですか
気が付けば
寄りかかりたい
私が居た

寄りかかる
相手は
誰でも良いのだ

私が寄りかかりたいと
思う人全ては

キミの代替品であり
キミは
キミで

私を代替品として
いるのも
解っているつもりだ

私が
真に求めているのは
何なのか

未だ
解らない

寄りかかるべき
人間は
すぐ傍に
要る事を
認識していても

それでも私は
何かを
探している
電脳の網の上で
偶然にも
巡り合った
その人は

キミと
同じ
口癖と
抑揚で

キミが
そうするように

ちょっと
照れたように
話しかける

それが
キミのようで

でも
キミではなく

嬉しいような
悲しいような

そして
私は
苦悩する

幻のキミは

あの時と
変わらぬ

無邪気さで

私に

目覚めと共に
儚くも
消えうせる

まるで

寒空の中

蛹から
抜け出てしまった

蝶々の
命の如く
交わされる
笑顔

恥ずかしそうに
でも
幸せそうに

人生の
絶頂に
居るであろう

キミの
傍に

居る人は

キミにとって

最愛の
人ですか
目の前は
薄暗く
行く先が
確かに見えず

どちらに進めば
良いのか
解らなくなり

道の先には
私を導く光

近づいて見れば
それは
薄氷のごとく溶けて無くなり

後ろを振り返れば
また
違う道に

そちらに進めば
困難な
道が伸びている

そうして
いるうちに

導かれた
私の道は

キミの物とは
随分と
離れてしまった

その道の先には
幸せはありますか
久しぶりに
聞いた
男の囁き声は

キミを
思い出させる

耳元に届く
擦れた

幼子に
言い聞かせるような
甘い声


何を考えているのか

良く解らない

所詮は
悪戯

不愉快
キミから来る
新年の
言葉が

短くなるに
つれて

嬉しくもあり

寂しくもある

キミにとって
今年も
良い年でありますように

遠くから
祈るだけ

1 2 3 4 5 6 7

 

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索