言うべき言葉は私の唇から離れて行く事は無いのだろう。
2003年10月21日キミの涙は
大きな瞳から
溢れて
ぽろり
ぽろりと
こぼれ落ちる
頬を伝う
雫を
拭うのは
私の左手の指
その涙を
止める呪文を
知っているのに
唱える事が
出来ない
大きな瞳から
溢れて
ぽろり
ぽろりと
こぼれ落ちる
頬を伝う
雫を
拭うのは
私の左手の指
その涙を
止める呪文を
知っているのに
唱える事が
出来ない
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人生は自分が主役、その主役の脇に居る傍観者は私。
2003年10月17日私を追いかける
影を見つけた
捕まえようとすると
するりと腕をすり抜け
何処かへ行ってしまう
私は追いかけることも無く
ただ見つめるだけ
事の成り行きを
ただ静かに
影を見つけた
捕まえようとすると
するりと腕をすり抜け
何処かへ行ってしまう
私は追いかけることも無く
ただ見つめるだけ
事の成り行きを
ただ静かに
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足は地に、手は天を仰ぎ、夜空に向かって叫べど、その声は届かない。
2003年10月16日雲ひとつ無い
抜けるような
青空が
落ちてきて
世界が
破滅してしまうような
事があったとしても
キミと私が
もう一度
出逢う事は
無いのかもしれない
キミが悪い訳じゃない
私は
罰を受けるべき
人間
償い切れる
筈も無い
抜けるような
青空が
落ちてきて
世界が
破滅してしまうような
事があったとしても
キミと私が
もう一度
出逢う事は
無いのかもしれない
キミが悪い訳じゃない
私は
罰を受けるべき
人間
償い切れる
筈も無い
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道は後ろに出来るが進まないと道は出来ない。その道の行く先を観察してみましょう。
2003年10月14日私が新しく見つけた
興味の対象は
キミと
同じ匂いがする
違うのは
後ろ向きと
前向きと
それだけ
だから
のめり込めない
興味の対象は
キミと
同じ匂いがする
違うのは
後ろ向きと
前向きと
それだけ
だから
のめり込めない
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道は地の果てまで続くのではない。地の底を這いずり回って何処までも……。
2003年10月13日旅の途中で
キミを思い出す
そこには
キミの
影が
ある訳でもなく
キミの
匂いが
残っている訳でもない
唯一
私の視線が止まるのは
キミが私に
残した
名
キミを思い出す
そこには
キミの
影が
ある訳でもなく
キミの
匂いが
残っている訳でもない
唯一
私の視線が止まるのは
キミが私に
残した
名
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私の背中に生えている黒いものが見えますか?元は白かったんですよ。
2003年10月10日翼の折れた
天使が
私のところに来たのは
とても暑い
秋の日の午後
私はその翼を
治してあげたかった
ただそれだけだった
それなのに
治った翼で
くるくると
楽しそうに
飛ぶキミ
私は翼を
もぎ取ってしまった
この翼は
もう要らないよ
ずきずきと
痛む
傷口から
新しい翼が生えてくる
もっと大きな
折れない翼が
天使が
私のところに来たのは
とても暑い
秋の日の午後
私はその翼を
治してあげたかった
ただそれだけだった
それなのに
治った翼で
くるくると
楽しそうに
飛ぶキミ
私は翼を
もぎ取ってしまった
この翼は
もう要らないよ
ずきずきと
痛む
傷口から
新しい翼が生えてくる
もっと大きな
折れない翼が
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ずぶ濡れになって家路を急ぐか、濡れずに帰れなくなるか。
2003年10月8日突然の雨
軒先を借りて雨宿り
空を見上げる
止みそうもない空
後ろを見ると
幸せそうな人たち
いつの間にか
そこに混じっていた
キミ
もう戻れない
進めない
軒先を借りて雨宿り
空を見上げる
止みそうもない空
後ろを見ると
幸せそうな人たち
いつの間にか
そこに混じっていた
キミ
もう戻れない
進めない
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こぼれたミルクの事を悔やんでも仕方が無い。そんな事解っているよ。
2003年10月5日透き通るように
白いカップ
中には大好きな
紅茶
淵までいっぱい
動かない水面
私はそこに
シロップを注ぐ
広がる波紋
あふれ落ちる紅茶
そこには受け止める
皿など無かった
白いカップ
中には大好きな
紅茶
淵までいっぱい
動かない水面
私はそこに
シロップを注ぐ
広がる波紋
あふれ落ちる紅茶
そこには受け止める
皿など無かった
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彼女への電話はやめたの?
2003年10月3日ブレーキの無い車
キミは
アクセルを緩めたり
踏み込んだり
一緒に乗っている私は
後部座席の
端っこで
降りる機会を
覗っている
キミは
隣においで
と
笑う
キミは
アクセルを緩めたり
踏み込んだり
一緒に乗っている私は
後部座席の
端っこで
降りる機会を
覗っている
キミは
隣においで
と
笑う
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あなたに抱きしめられると首輪と鎖に繋がれている気分になるの。
2003年9月26日長い
長い鎖の付いた
赤い首輪
鎖の先は
私の元に
いつもは杭に
縛りつけ
忘れた頃に
引っ張って
居なくなっていないか
確認する。
逃げられない
逃がさない
それでもキミは
幸せかもしれないよね
長い鎖の付いた
赤い首輪
鎖の先は
私の元に
いつもは杭に
縛りつけ
忘れた頃に
引っ張って
居なくなっていないか
確認する。
逃げられない
逃がさない
それでもキミは
幸せかもしれないよね
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ラヴソングはお好きですか?
2003年9月25日ちょっとひねくれた
淡い色のキミ
私の色に染まる
部屋で一人で
膝を抱えて
月を見上げて居るのかしら
今宵のキミは
ずるい私の
涙に染まって
悲しい色になっているのかしら
淡い色のキミ
私の色に染まる
部屋で一人で
膝を抱えて
月を見上げて居るのかしら
今宵のキミは
ずるい私の
涙に染まって
悲しい色になっているのかしら
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